健康管理を1番の目的にスマートウォッチがほしくて悩んだ結果、Withings(ウィジングズ)のScanWatch(38mm)を購入しました。
機能面だけでみたら、もっと安いのでもよかったかもしれないけれど、見た目が好みだったので、買ってよかったです。
健康管理には、データをある程度ためてから「どう改善するか」対策を考えるので、「ほしい」と思ったときが買い時です。
このページでは、ScanWatchを3週(21日)間使ってみた感想を交えながら、適している人いない人、メリットデメリットなどお伝えしていきます。
少しでも決断の判断材料になれば幸いです。
購入前の3つの注意点
ScanWatch(38mm)は定価36,606円、安くなっていても29,722円と、決して安くはない買い物だと思います。
手に入りやすいスマートウォッチなら、ScanWatchの10分の1ぐらいの3,000円で買えちゃうものもあります。それでも3万円前後のScanWatchを購入しようとしている理由を考えてみてください。
私の場合は、日中でも常に睡魔がつきまとっていたため、睡眠時のログをとって健康管理に役立てたく、ScanWatchを購入しました。
購入ボタンをポチる前に、ぜひ購入理由を考えてみてください。
適している人
生活ログをとりたい
寝ているときはもちろん、起きているときの活動量を取りたい人に適しています。
歩数計はもちろんのこと、心拍数や運動の自動検出もしてくれるんです。1日の歩数目標を設定(下限3,000歩)しておいて、目標歩数をクリアすると、通知で褒めてくれます。
ログをある程度ためてから見返すと、自分の生活リズムがはっきりとわかって面白く、「どうすればもっとよくなるかな」と考えられます。
スマホの通知に気付きたい
外出時、スマホの通知を逃したくない人に適しています。
ずっと仕事に縛られているようでイヤだって人は、通知を受け取らない設定も可能です。もちろん、アプリ毎に設定ができます。
スマホに通知が来ると、ScanWatchがバイブで教えてくれます。液晶画面が小さいですが、“アプリアイコン”・“誰から”・“タイトル”or“最初の1行ぐらい”が表示されます。
スマホを鞄の中にしまっておいて、バイブに気付きにくい人なら重宝します。
他のWithings製品を持っている
ScanWatchと同じメーカーである、Withingsの体重計や睡眠パッドを使っている人に適しています。
これらWithingsの製品は1つのアプリで、データ管理やデバイス管理ができてラクなんです。
体重計も一緒に使っていると、アプリの画面はこんな感じで記録が見られます。
朝着替えるとき、ぼ~っとしたまま体重計に乗って、その後ScanWatchを同期するついでに体重のチェックをして、体調管理に役立てています。
適していない人
スマートウォッチ単体で使いたい人
ScanWatchには、通話をしたりメールを返したりする機能はありません。スマホともBluetoothで繋がっている必要があります。
最近のスマートウォッチは、SIMを差してスマホのように単体で通信ができるものもあります。
スマホを持たずにスマートウォッチ単体で使いたい人は、SIMを差せる「セルラータイプ」を選ぶのがよいでしょう。
情報量の多さを重視
スマートウォッチに通知があったとき、スマートウォッチの液晶表示のみで、メールやLINEの本文を知りたい人には適していません。
ScanWatchは液晶が小さいため、必要最低限の情報のみの表示なので、全文を知るにはスマホでの確認が必要です(本文が1行だけなら確認が必要ないことも)。
どちらにしろ、ScanWatchでは返信ができないので、スマホは必須です。
心電図を取りたい(2022/4未対応)
健康上問題がなくても、機能としてあるなら見てみたい心電図。ですが、残念ながらScanWatchでは日本で心電図が取れません。
機能自体はあり、欧米では認可が下りていて心電図が取れます。日本では心電図機能の認可が下りていないため、機能にロックがかかっています。
ですが、ScanWatchが日本で発売された当初は血中酸素濃度も、日本では計測ができませんでしたが、2021年9月29日から計測が可能になりました。
心電図も血中酸素濃度と同じように、そのうち取れるようになることを願っています。機能は付いているのに使えないのは残念すぎます。
買う前に考えること
アプリの対応OSバージョン
ScanWatchを使うには、専用のアプリHealth Mateをインストールする必要があります。
2022年5月現在、Health Mateの対応osバージョンは、Android8.0以上、iPhoneはiOS14.0以上です。今自分が使っているスマホが対応しているか要注意。
ちなみに、他の5つの健康管理アプリとの連携が可能です。
- Apple Health
- Fitbit
- Google Fit
- MyFitnessPal
- Strava
文字盤の大きさ(文字サイズ)
文字盤の大きさが、ScanWatchのサイズで大丈夫か考えてみてください。
ScanWatchはメインがアナログ時計で、液晶部分は直径約1.3cm(38mmの場合)です。
メールやLINEの本文全てが表示されるわけではなく、誰から来たかぐらいがわかればよいので、小さくても特に問題はないのですが、読めないとなると問題ですよね。
明るさの設定はできるので、通知の文字サイズ約3mm(38mmの場合)が読めるか、確認してください。
商品紹介
ScanWatchを使うことで、生活の改善が可能になります。
目に見える形(数値やグラフなど)で、いろいろな記録を取るため、どうすればよいかが見えて来るからです。
実は私、今まで「睡眠時間が足りているのに、なんかいつも眠い……」と思っていたら、スマートウォッチから“睡眠の深さが悪い”と指摘されました。
全部を鵜呑みにするのもどうかと思うものの、「睡眠の深さ(質)を高めるためにはどうすればいいんだろう?」と、意識を向けるようになりました。
また、通知に気付いてすぐ返信ができるため、よい印象を与えられます。スマホが鞄に入っていても、ScanWatchがバイブで教えてくれるので、通知に気付いてすぐ返信ができます。
“仕事ができる”といわれるトップ5%の社員は、メールの返信が早いそうです(参考:「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」)。
メールなどのチェックは時間を決めてやる人もいますが、自分がメールを送って、すぐに返事が来たら嬉しいですよね。メールを送ってなかなか返事が来なくて、やきもきしたことってありませんか?
確認に時間が必要で、すぐに回答ができなくても、その旨を伝えるだけでも相手に安心感を与えられます。
メリット
歩数計がついているので、動こうと思えること。実際の歩数をグラフで見ることで「え、こんな動いてないの?」ってなります。
あまり動いていないと自覚していても、「まぁいいか」ですませちゃう場合でも、これなら「ちょっとは動こうかな」って気持ちになることも。
スマホにも歩数計が付いていますが、家の中では持ち歩かないって人にこそ、スマートウォッチの歩数計がオススメです。
デメリット
デフォルトバンドがシリコンなので、かぶれる可能性があります。外出時だけであれば大丈夫でも、1日中つけているとなると、肌の弱い人は要注意。
ScanWatch、バッテリーの持ちがよいため、本当につけっぱなしです。水泳のときでもつけてて大丈夫な防水機能つきですが、お風呂の時はどうしても気になって外しています。
ですが、実は私、かぶれました。バンドが肌と密着している部分と、本体の部分。脈を測る部分でやけどっぽい状態に……。
どうも、ずっとっていうのがよくないようなので、左腕右腕と付け替えながら使用しています。そうすることで大丈夫になりましたが、そのうちバンドを変えたいと思っています。
ScanWatchの特徴と利点
バッテリーが最大30日
ScanWatchのバッテリー、持ちがよいとこのページでも言っていますが、最大30日持つそうです。通話機能やGPSが付いていないため、いいんだろうなと思います。
頻繁に充電しなくてよいのは、時間の節約にもなりますよね。
- 「バッテリーあとどれくらいかな?」と気にする時間
- 充電するために外す時間
- 充電後つける時間
かぶれ防止のためにつけ外しは少し多めですが、それでもバッテリー残量を気にしなくていいのはポイントが高いです。
ただし、あくまでも最大30日。運動の記録を取ると20日ぐらいの持ちだそうです。
ちなみに私は毎日30分の運動(フィットネスを手動で設定)と、週2回のウォーキング(と自動認識される買い物)約20~40分で、16日目でバッテリー残量24%でした。心配だったので、ここで充電しました。
アナログ時計がよい
普通の時計みたいな見た目がいい人に向いています。全面液晶で、アナログ時計を映すことができるのも増えてきていますが、やっぱりちょっと違いますよね。
いつもつけててなんぼなのがスマートウォッチ。毎日つけて満足できるものを選んでください。
心拍数の記録
つけている間、心拍数の記録を取ってくれます。数値の上下が激しいときは通知をしてくれる機能もあります。
幸い購入から今まで(3週間)数値の激しいときはなく、通知はされていないです。
運動中の心拍数を確認して、運動強度の調整をすることも可能です。
睡眠時の呼吸スキャン
睡眠時の呼吸の乱れを追跡可能です。
例えば、自分が睡眠時無呼吸症候群ではないかと気になるものの、病院に行くのもちょっと……と思うときや、無自覚だけれど実は、なんてこともあるかも知れません。
ただ、バッテリーの消耗が激しいのか毎日ではなく、通常設定では3ヶ月に数回です。気になる症状があるなら数日間毎日測ってみても。バッテリーの消耗と設定を戻すことをお忘れなく。
血中酸素濃度測定機能付き
ScanWatchでも、2021年9月29日から血中酸素濃度測定が可能になりました。
機能自体は発売当初(2020年)から付いていましたが、機能にロックがかかっていました。
機能が解除された当初は、ロック解除のためにメーカーへ連絡が必要だったようですが、2022年4月購入時では必要なく、最初から使えています。
測るのにコツがいるのと、医療機器として認められたわけではありませんが、「測ってみたい」欲求は叶えられます。ちなみに、アメリカでは心電図とともに、アメリカ食品医療品局(FDA)の認可を取得しています。
目覚まし機能
振動で起こしてくれます。それも、目覚めがよいとされる浅い眠りのときに。
睡眠には浅い眠りと深い眠りがあり、ScanWatchは浅い眠りと深い眠りを測定しています。
なので、その浅い眠りのときを見計らって、スマートウォッチが振動するのです。設定は、起きる時間からマイナス0~60分で可能です。
数日試してみていますが、浅い眠りで夢を見ている最中に起きるためか、夢が“ブッツリ”切れて「えー」と思いながら起きています。
運動の自動検出
運動内容によって、スマートウォッチを操作しなくても運動の記録をしてくれます。
自転車や水泳など、特徴のある運動は検出しやすいようです。
私の場合は、毎日リングフィットアドベンチャーと軽い筋トレをしますが、検出しないので、毎回「フィットネス」で登録しています。
運動をしていないのに検出されたり、登録運動を間違えたときなどは、アプリから修正が可能です。
その他の選択肢
残念ながら、ScanWatchでは理想とする使い方ができないという人に、ScanWatchにない特徴を持つスマートウォッチを紹介します。
スマートウォッチだけで色々したい「Apple Watch Series 7」
おしゃれなスマートウォッチがいい「AGPTEK スマートウォッチ」
スマートウォッチがどんなものか試したい「Xiaomi(シャオミ) Mi Smart Band 5」
まとめ
めちゃくちゃ高機能ってわけではないですが、健康管理や通知は問題ないですし、バッテリーの持ちはよし、なによりデザインがよいため、購入して満足しています。健康管理にはもう少しデータをとってから、改善方法など検討していきます。
「今の生活をよくしたい」と考えているなら、「どうするか」を考えるためにもデータを取ると、見えてくるものがあります。
- 歩数計で運動のしなさすぎがわかった→ちょっとでも運動してみよう
- 眠りが浅いことが多い→質を高めるにはどうすればいいだろう
- 目覚めが悪いと思ったら、眠りが深いとき起きていた→眠りの浅いときにScanWatchに起こしてもらう
とにもかくにも、データを取らないとわからないことだらけです。購入サイトには、多くの口コミが載っているので、価格と一緒に確認してみてください。生活ログをとって改善し、よりよい日常を。